NIKU(2月9日)の日は
お世話になっているBARのマスターの誕生日だ。
モルジブの孤島から戻ったばかりのせいか炒ったアーモンドのように
こんがりと日焼けしてこの上ない満足そうな顔をしていた。
毎年毎年、年を重ねているうちに
振り返ると誕生日の持つ意味合いがその年代によって
違うもんだなとウイスキーを飲みながらふと思った。
両親と家族だけの誕生日。幼稚園でクラスメイトと。仲の良いお友達を呼んで家で。
下宿で友と語り。
また彼女と二人で。それからわいわい知り合い集めて乱痴気騒ぎ。
だけど50も近くなるともう騒ぐ遊ぶのレパートリーがなくなってきたという
理由もあるかもしれないが
なんにもしないでただおめでとうと祝いの言葉を
言い近況を報告しあい少し笑うことでいいんじゃないとなってくる。
面白いもんです。
世界中で毎日がだれかの誕生日。
毎日おめでとうだな。
おめでとう!
BARを出て久しぶりにシュガーパイの68年式キャデラック・デビルで街を駆け抜けると
神戸の街が一瞬にしてデトロイトウエスト・グランド通に変わった。
ドナルド・バードがトランペットを左脇にはさんで歩いていたりしてと思った。
それからその夜
やっぱりとても奇妙な夢をみた。