たった2日間ですがテレビも音楽も無いところでこの上なく幸せに充実した時間を過ごさせていただきました。
食事の支度以外はほとんど波音を聞きながら、海と空と山の景色が時間とともに変わりゆく様子を観ているとずいぶん時間の流れがゆっくりで、何をするでもなくただそれらを見たり聞いたりしているだけで、とてつもない幸福感が満ち足りてきて、まるで子供に戻ったような気分になりました。
夜の帳が下がると楽しみにしていた満天の星空は、思っていた以上に超神秘的なもので、涙が溢れてきました。
目に見える何もかもが奇跡的で、何もかもがありがたく感じるのはやはりそれをずいぶんと欲していたからだろうなと自覚しました。
神戸に帰ると混み合う道路を競り合って急ぐ車たち。そして嫌でも目に入ってくるイルミネーションサイン。わがままでしょうけど消してしまいたい。静かに。そう思ってしまいました。
ずっとずっと大昔からあるものが、人の過剰な便利さへの欲求と引き換えに、見えなくなっていることに気づかずにゲームやCGで想像したり体験したりではきっと生き物として息が詰まってしまう。そして自然の奇跡的素晴らしさにあらためて気づいた短い旅でした。
要らないものは人それぞれかもしれませんが、地球の自然にとって要らないものは誰しもがわかっているはずですもんね。今後僕たちの創る服、日々の暮らしを慎重に考えながら生きてゆこうと思います。
海はこんなに綺麗なんですね。