12/10/2013

アニキ〜


昨夜観た映画
一貫してロマとジプシーをテーマに映画を撮り続けている
トニー・ガトリフの1作目の映画です。
シネマ喫茶MAKOのマスターに
前回の同監督作品『僕のスイング』の次に貸してもらったもの。
音楽は巨匠ミシェル・ルグランですがあまり印象には残らなかった。
それよりなによりこの映画の主人公の二人が僕には
70年代を代表するテレビドラマ『傷だらけの天使』のオサムとアキラに見えて
一気に映画の中に引き込まれ泣いて笑ってあっという間に終わってしまった。
エンドロール中でさえ思い出して笑い続けた映画も記憶の中で数少ないと思う。

世間のはずれもの二人がレストランを作るという一緒の夢に向かって
日々努力して行く道中で不幸をしょった人を見るとどうしても放っておけず
自分をさておきお金も食料も他人のためにしてしまう。
最後には兄貴分のガスパールは弟分の幸せを優先して
全財産とせっかくできあがったレストランを弟分に残してひとり出て行く。

しびれた!

これこそ真の兄貴だなガスパール!

ジプシーのモノにこだわらない残さないという生き様に憧れるが
自分はまだまだブツ欲のかたまり
しかしできるだけ人のために人を思って生きることができるはずだ。
来月で僕は50歳になる。
せめて少しでもこんな兄貴に近づけるように頑張ろうと決意した冬の夜だった。