9/09/2021

ニシンの骨


今年何故かヘリンボーン柄の気分。
若い頃、原宿の赤富士で買ったすごく長い丈のチェスターコートをよく着ていたのを
思い出します。
ROBOTのラバーシューズにワイズのオーバーサイズの白シャツ。
なぜかムッシュニコルのオフホワイトスエットパンツを気に入ってよく合わせてました。
18歳。東京目白アパート。思い出すと笑ってしまいます。


さて昔話はこれくらいにして、まずは改良した定番デッキマンショートコートに
ヘリンボーンツイード生地を落とし込んでみました。



何色もの緑色と差し色にからし黄色。
手織り感のある不揃いの糸の太さが上品さと優しさを醸し出します。
ボタンは水牛の角を使います。
裏地も合わせてからし黄色の高級ドビーキュプラ。


そしてツイードの中に織込まれたネップの糸色に合わせてボトムスを作りました。
とても柔らかくて美しいコーデュロイ素材です。

深い深い緑色とからし黄色。
渋くて優しい感じです。
しっかりと大地を踏みしめて。

真っ白のシャツや去年のオレンジストライプシャツが合いそうです。
寒くなるとシャツの上にオートミールやベージュのトレーナーも可愛いかも。
首まわりには綺麗なスカイブルーのストール。
いい感じですね。
絵を描くように自由に想像しながら服を着てみたらきっとステキだろうなと思いました。

この色合い柄はヴェルヌの「15少年漂流記』のリーダー役、
賢いゴードンをイメージしました。